- 「200kmブルベってどんな装備で行けばよいのか?ブルベ初心者だからわからない・・・」
- ブルベ特有の必須装備とは?
- ブルベに持って行って良かった装備とは?
ブルベの最短距離である200kmは、ブルベに初めて参加するという方も多いと思う。
しかし、どんな装備で行けば良いのか、またブルべ特有の装備や持ち物はどんなものがあるのか分からず、参加自体を迷っている方も少なからずいるのではないだろうか。
そこで今回の記事では、200kmブルベの装備リストや持って行って良かったものを紹介する。
筆者はロングライド・ブルベを中心に走っていて、ブルベはSR取得済み。より快適に楽に速く完走できるように試行錯誤しながらブルベを楽しんでいる。
この記事を最後まで読めば、あなたのブルベ200kmの装備や持ち物に関する不安がなくなり、自信をもってスタートラインに立つことができる!
この記事でわかること
- 200kmブルベの装備リスト
- ブルベルール上の必須装備とその解説
- ブルベに持っていくと良いおすすめアイテム
200kmブルベの装備・持ち物リスト

200kmブルベでの必要な装備と持ち物をリスト化してみた。
「必須のもの」と「あれば良いもの」に分けて記載したので、参考にしてほしい。
カテゴリ | 重要度 | 項目 | 備考 |
---|---|---|---|
身に着けるもの | 必須 | ヘルメット | ★ルールで必須 |
アイウェア | 夜走行のレンズ考慮 | ||
反射ベスト | ★ルールで必須 | ||
ウェア | 季節に応じたもの | ||
ビブショーツ | 季節に応じたもの | ||
ベースレイヤー | 季節に応じたもの | ||
靴下 | 季節に応じたもの | ||
シューズ | 普段使っているもの | ||
あると 良いもの | ヘルメットライト | 必要に応じて | |
サイクルキャップ | 雨天時は特に必要 | ||
心拍計 | ペース配分 | ||
グローブ | 私は必ず着用 | ||
ウィンドブレーカーorジレ | 必要に応じて | ||
レッグウォーマー | 雨天、寒いとき | ||
アームウォーマー | 寒いとき | ||
腹巻 | 寒いとき | ||
ネックウォーマー | 寒いとき | ||
レインウェア | 雨天時 | ||
車体の装備 | 必須 | フロントライト | ★ルールで必須 |
リアライト | ★ルールで必須 | ||
ベル | ★ルールで必須 | ||
サイクルコンピューター | ルート確認、ログ | ||
ボトル | 夏は2本 | ||
あると 良いもの | ツールボトル | 工具や修理材 | |
反射材 | おにぎりリフレクター | ||
フレームバッグ | オススメ | ||
トップチューブバッグ | |||
サドルバッグ | |||
泥除け | 雨天時 | ||
持ち物 | 必須 | 財布 | 現金とクレカ |
身分証明 | 保険証など | ||
スマホ | 緊急連絡で必須 | ||
権利放棄書 | 走行前に提出要 | ||
キューシート | 念のため持参 | ||
ブルべカード | ★ルールで必須 | ||
ボールペン | ブルべカード記入用 | ||
パンク修理キット | レバー、ポンプ | ||
予備チューブ | 出来れば2本 | ||
輪行袋 | 私は必ず持参 | ||
あると 良いもの | モバイルバッテリー | サイコンなどに | |
充電ケーブル | 同上 | ||
ミッシングリンク | あれば安心 | ||
補給食 | コンビニPCで追加購入 | ||
ブルべカードケース | 防水のもの | ||
リップクリーム | 乾燥・日焼け対策 | ||
日焼け止め | 塗りなおし用 | ||
フロアポンプ | 車で行く場合など | ||
コンタクトレンズ | 予備 | ||
シャモアクリーム | 小容器に入れる | ||
鎮痛薬 | その他常備薬 | ||
チェーンオイル | 特に雨天時 |
今回リストにした200kmブルベ装備・持ち物は、300、400、600ブルベの基本装備でもある。距離に応じてアイテムを追加していこう。
ブルベ特有の装備・持ち物はあるものの、ロングライドの装備が基本となる。
100km程度のロングライドでの必要装備7選はこちら。
》ロングライドに必要な7つの基本装備・持ち物まとめ【ロードバイク】
ブルベのルール上必須の装備・持ち物

次にリストの中で「★ルールで必須」と記載した、ブルベ特有の必須装備・持ち物について。
これらを忘れてしまうとブルベ出走が出来ないので注意しよう!
主催団体によって異なる場合もあるので、参加するブルベによって団体のサイトを自身で確認して欲しい。
ブルベルール上の必須装備とは
- 反射ベスト・・・日中も含め走行中は必ず一番外側に着用。自転車用(ブルベ用)にバックポケットにアクセスしやすい製品もある。
- ヘルメット・・・安全のために必ず着用。
- ベル・・・道路交通法上、必ず必要。私は邪魔にならないステムに装着している。
- 前照灯(フロントライト)・・・200kmは1灯以上。光色が白色のもの。ランタイムや光量が十分なものを装備したい。
- 常時点灯式尾灯(リアライト)・・・光色が赤色のもので、常時点灯できるもの。ランタイムが十分な電池式のものが良い。車体に固定する必要がある(サドルバッグ固定不可)
ブルベルール上の必須装備とそのおすすめ製品について下の記事で解説しているので、目を通しておいてほしい。
200kmブルベに持っていって良かったオススメの装備・持ち物

次に、ブルベに持っていって良かったと感じた装備・持ち物を紹介する。
- フレームバッグ
- フロントライト
- おにぎりリフレクター
- ブルべカードケース
200kmブルベおすすめ装備①フレームバッグ

200kmブルベでは持ち物もそんなに多くない。
よって、容量を確保しつつ、できるだけバイクの重心を低くできるバッグを選びたい。
そこで筆者は「フレームバッグ」をお勧めする。
「サドルバッグ」は重心が高くなるし、「トップチューブバッグ」は容量が少なくダンシング時に内腿にあたってストレスを感じる。
また、「バックパック」は肩に負担がかかるし、背中の汗が乾きにくい。
エアロ的にも重心の低さ的にも、フレームバッグは良い選択だ。
私が愛用しているオススメのフレームバッグは「ロスウィール road フレームバッグ」。
10時間にも及ぶ豪雨の400㎞ブルベでも防水性、機能性ともに問題なく運用できた。
こんな人におすすめ
- ロングライドやブルベのバッグを探している
- 他の人とかぶらないフレームバッグが欲しい
- 軽量かつ防水性に優れたフレームバッグ
- 容量も2~3.5Lと十分な容量
- デザインがシンプルでかっこいい(Raphaの元デザイナー)
- コストパフォーマンスがいいバッグが欲しい
この記事でインプレッションしているので興味のある方はどうぞ。
ロスウィールのフレームバッグは2024年現在、入手性が困難になってしまった。
他のおすすめのフレームバッグはこちらの記事で紹介しているので参考にしてほしい。
200kmブルベおすすめ装備②フロントライト OLIGHT RN1500

フロントライトは、明るさ(ルーメン)とランタイムが十分な製品を持っていこう。
明るさは300ルーメン以上、ランタイムは200kmブルベであれば5時間以上のライトがよい。
トンネルや夕方の走行で安心して走れるスペックだ。
筆者が使用しているフロントライトは「OLIGHT RN1500」。
項目 | Olight RN1500 |
点灯モード:明るさ/ランタイム | ローモード:300ルーメン/12.5時間 ミドルモード:750ルーメン/4時間 ハイモード:1500ルーメン/1.5時間 フラッシュ1:0-750ルーメン/11.5時間 フラッシュ2:0-750ルーメン/10時間 |
最大出力 | 1500ルーメン |
最大連続利用時間 | 12.5時間 |
最大照射距離 | 164m |
バッテリー種類 | ・一体型充電式 ・5000mAh |
充電方法 | USB-C充電ケーブル |
防水規格 | IPX7 |
サイズ | 107 mm*31 mm*31 mm |
重量 | 172 g |
取り付け方法 | Garmin互換 |
その他機能 | 他機器へ給電可能 |
ランタイムおよび光量、どれをとっても現在のブルベ向けフロントライトの最適解の一つではないだろうか。
300km以上のブルベではナイトライドをすることとなるが、「OLIGHT RN1500」があれば対応できるので買い替える必要もない。
RN1500はこんな人におすすめ
- ロングライド・ブルベをする人
- 明るく、ロングランタイムのライトが必要な人
- 夜間走行もしくは一晩中寝ずに走る予定の人
- とにかく現在最強のフロントライトが欲しい人
その他のおすすめフロントライトをライド別に紹介した記事はこちら。
200kmブルベおすすめ装備③おにぎりリフレクター

ルール上必須の「反射ベスト」を着用していても、ロードバイクでは前傾姿勢をとっていることから背中の反射材が見えにくくなる場合もある。
そこで、ブルベ参加者御用達の「おにぎりリフレクター」がある。
ルール上の必須装備ではないのだが、後続車へ効果的にアピールできるため筆者も愛用している。
実際に先行するライダーがおにぎりリフレクターを装着していた時、反射ベストより視認性がよく、これなしではブルベ(特にナイトライド)を走りたくない。
200kmブルベでもトンネルを通過することもあるため、ぜひ装着したいオススメアイテムだ。
テールライトの選び方とおすすめ製品はこちらの記事で紹介している。
200kmブルベおすすめ装備④ブルべカードケース

ブルべカードは紛失すると認定を受けられない。また、雨で濡れてしまうのもなるべく避けたい。
このため、ブルべカードを入れる防水のケースが必要となるのだが、100均で売っているケースで十分だ。
私は100均で売っているジップロック的なチャック付きのものを愛用している。
また、一緒に記入に必要なボールペンとPCで手に入れたレシートやキューシートも入れている。
ブルベのPCや通過チェックは、ブルべカードやキューシートに記載されているが、いちいち停車して見返すのが面倒と思う人は、GarminEdgeにPC・通過チェックのメモを表示させる方法を記事にしたので参考にしてほしい。
【筆者の経験談】200kmブルベでの失敗・トラブル

晴れ予報だったのに、突然の雨
晴れ予報で安心していたが、雨が降ったことがあった。
ウインドブレーカーやレインウェアを持参していなかったので、気にせず濡れたまま走っていた。
200kmも走るとなると、時間にして10時間以上かかるし、天候が変わりやすい山岳地帯も通ることがある。
ロードバイク用のレインウェアなら軽量でコンパクトなものがあるので、晴れ予報であっても持っていきたい。
補給食がなくなって、ハンガーノックになりかけた
補給食が足りなくなって、困ったこともあった。
その時は次のコンビニまで距離があって、どうすることもできず。
なんとか走り続けてコンビニまで到着することが出来たが、補給食の確保は重要だと身をもって感じた。
次のコンビニまで何時間あるのか、把握しておき、十分な量の補給食を購入し続けていこう。
よくある質問(FAQ)

Q1. ブルベの「PC」って何ですか?キューシートは必ず持参しないといけませんか?
A1. PC(Point de Contrôle)とは、コース上に設けられたチェックポイントのことだ。
ここでブルベカード記載された指定コンビニのレシートなどを取得したり、写真の撮影や現地に行かないと分からない問題の答えを書いて、コースを正しく走行している証明とする。
キューシートは、コースの詳細な指示が書かれたもので、基本的には主催者から提供され、持参が推奨されている。
近年はGPSサイクルコンピューターでルートを管理する方が多いが、GPS機器の故障やバッテリー切れに備えて、キューシートも印刷して防水ケースに入れて携行すると安心だ。
Q2. 200kmブルベの服装で、特に気をつけることは何ですか?
A2. 基本は動きやすいサイクルジャージとパッド付きのビブショーツ。
200kmの走行では天候や気温の変化が予想されるため、重ね着(レイヤリング)で対応できる装備が重要だ。
アームカバー、レッグカバー、ウィンドブレーカーは必須と考え、天候に応じて薄手のレインウェアも準備するとよい。
特に早朝スタートやゴールが夜になる場合は、思った以上に冷え込むことがあるので、保温性のあるインナーや小物(グローブ、ネックウォーマーなど)も検討しよう。
本記事の装備リストにある「季節に応じたもの」という項目を参考に、出発地の天気予報をしっかり確認して準備したい。
Q3. パンク修理セットは、具体的に何をどこまで用意すれば安心ですか?
A3. パンクはブルベで最も起こりやすいトラブルの一つだ。最低限、以下のものは必ず携行しよう。
- 予備チューブ: 最低2本。できれば交換に慣れたもの。
- タイヤレバー: 2~3本。使い慣れたもの。
- 携帯ポンプ: コンパクトでしっかり空気が入るもの。 さらに、万が一に備えて以下もあると安心。
- イージーパッチ(またはゴムのり式パッチキット): チューブを複数回パンクさせてしまった場合や、他の参加者を助ける際に役立つ。
- タイヤブート: タイヤ自体が裂けてしまった場合に、内側から補修するもの。ガムテープの切れ端や紙幣などでも代用可能。
CO2インフレーターは素早く空気を充填できるが、使い方に慣れが必要で、ボンベの数も限られてしまう。筆者のおすすめとしては、何度も確実に使える携帯ポンプは是非持っていきたい。
Q4. 補給食はどのくらいの頻度で、何をどれくらい持っていけば良いですか?
A4. ブルベではエネルギー切れ(ハンガーノック)が大敵。基本的にはPCやルート上のコンビニエンスストアで補給するが、すぐにエネルギーに変わる行動食を常にいくつか携行するとよい。
- 頻度: 1時間に2~3回程度を目安に、こまめに少量ずつ補給するのが理想(1時間に計300~500kcalを補給)。空腹を感じる前に食べるのがポイントだ。
- 種類: エナジージェル、エナジーバー、羊羹、グミ、ドライフルーツなどが定番。自分が食べやすく、消化の良いものを選ぶとよい。走行中にポケットから取り出しやすいよう、個包装のものが便利。筆者は上記に加えて、コンビニではおにぎりをいくつか買って走りながら食べている。
- 量: スタート時に2~3時間分程度の行動食を持ち、あとはPCやコンビニで適宜購入・補給していくと良い。夏場は塩タブレットなどの塩分補給も忘れずに。
Q5. 普段100km程度のロングライドをしているのですが、ブルベ200kmの装備と何が大きく違いますか?
A5. 大きな違いは、ブルベ特有の規則で定められた「必須装備」が加わる点と、より長距離・長時間に対応するための「備え」の度合いだ。
- ブルベ特有の必須装備: 反射ベスト(昼夜問わず着用)、常時点灯式のリアライト(点滅不可、車体固定)など。通常のロングライドでは必須とされない場合もあるが、ブルベでは必ず装備しないと出走できない。
- 備えの度合い: 200kmという距離と、制限時間(13時間30分)を考慮し、パンク修理キットの充実(予備チューブ最低1本)、ライトのバッテリー持続時間、モバイルバッテリーの携行、より多くの補給食の準備などが必要になる。また、ブルベカードやキューシートを雨や汗から守るための防水ケースも重要アイテムだ(ジップロックなどでOK)。
まとめ:200kmブルベ装備・持ち物を万全に準備して、自信をもって走ろう!

今回の記事では、200kmブルベの装備や持ち物をリスト化し、ブルベ特有の装備についても紹介した。
具体的には前述のリストを参照してほしいが、基本的には100kmロングライド装備・持ち物にプラスして「ブルベ特有装備」と考えてもらってよいだろう。
今回の記事を参考にして、200kmブルベの準備をして認定を目指そう!
まずは、必須装備を揃えるところから始めよう!ブルベ特有の必須装備の商品は以下のとおりだ。
次なるステップ、300kmブルベ装備はこちら。