今回の記事は、2019年12月に購入し2年間使用した「S-WORKS TARMAC SL6」のインプレッション。
すでに旧モデルのため今更感はあるが、2年間乗り続けてきたので感じたままに紹介しようと思う。
TARMAC SL6が気になっている人、これから中古で購入しようとする人の参考になれば幸いだ。
TARMAC SL6 評価
<項目> | <評価> |
剛性 | ★★★★☆ |
加速性 | ★★★★★ |
巡航性 | ★★★★☆ |
登板性 | ★★★★★ |
振動吸収性 | ★★★☆☆ |
総合評価 | ★★★★★ |
S-WORKS TARMAC SL6の購入経緯とアッセンブル
これまで、ラピエール エンデュランスロードのフラッグシップモデル「LAPIERRE PULSIUM ULTIMATE」を使用していた。
「PULSIUM」も乗り心地のいいフレームであったが、オールラウンドの軽量なフレームに乗ってみたいと思い乗り換えた。
2019年は「TARMAC SL6」がグランツールで勝ちまくっていたモデルだったのも乗り換えた一つの理由。
また、海外通販でフレームセットを購入したのだが、ディスカウント価格でかなり安く手に入れられたのも、購入する後押しとなった。
当時はディスクブレーキが広まってきた時期で、これが私が乗る最後のリムブレーキ仕様だと思って購入。
なお、フレームカラーは日本未発売のブルー系。これがまた気に入っている点。
現在のアッセンブル(パーツ構成)は以下の通り。
- フレーム:S-WORKS TARMAC SL6 54サイズ
- ハンドル:Prime Premavera X-Light カーボンハンドルバー
- ステム:OnebyESU スージーステム 110mm
- ホイール:MAVIC COSMIC PRO CARBON SL C
- STI・前後ディレーラー:SRAM RED eTap
- クランク:SHIMANO DURA-ACE 9200 52-36
- スプロケット:SHIMAMO ULTEGRA 11-28
- ブレーキ:SHIMANO ULTEGRA
- ペダル:GARMIN VECTOR2(パワー計測故障中)
- サドル:Prologo SCRATCH M5 PAS NACK
- バーテープ:Fizik Tempo マイクロテックス ボンドカッシュ ソフト3mm
- ボトルケージ:SUPACAZ FRY CAGE ANO BLACK
この仕様で、サイコンマウント込みで総重量7.1㎏。
なお、筆者が使用している「Prime primavera X-Light カーボンハンドル」のインプレはこちらを参照してほしい。振動吸収性に優れ、最軽量クラスの1本だ。
剛性感: ★★★★☆
まずは「剛性感」について。
レーシングバイクとして必要な剛性を持つが、踏み負けてしまうような剛性感ではない。
私の場合、ブルベでも使用しているが足が売り切れてしまうようなことはなく、ロングライドにおいても運用できる。
ロングライド主体の乗り方をしている私にとっては、もう少し剛性が低くてもいいと感じたので★4つとした。
加速性: ★★★★★
とにかく反応がよく、「加速性」は抜群だ。
とくにレースでのアタックや、クリテリウムのような加速がかかる場面で真価を発揮するフレーム。
普段のライドにおいても、信号のストップ&ゴーやヒルクライム時のダンシングでの一時的な加速も反応性が良く気持ちがいい。
巡航性: ★★★★☆
「巡航性」は悪くはないが、以前のPULSIUMのほうが安定性は優っていると感じた。
これは、TARMAC SL6がホイールベース973mmに対して、PULSIUMは983mmと10mm長いためだ。
エンデュランスロード自体が、安定性を意識したジオメトリとなっているので、当然といえば当然だ。
登板性: ★★★★★
「登板性」は当然ながらとても良い。
総重量6.8㎏切りを目指せる軽量なフレームであり、クイックなハンドリングがフロントの軽快な走行性を感じさせる。
また、ダンシング時の余計な「たわみ」も感じないので、パワーが無駄なく伝わる。
振動吸収性: ★★★☆☆
「振動吸収性」は、SL5よりよくなったとの評判を聞くが、良くはないかなと感じた。
エンデュランスロードと比べるのは酷だが、このフレームに乗り換えて最初に感じたのは、PULSIUMでは無かったサドルから伝わる路面の振動であった。
だからと言ってブルベでも尻が痛くなることなく走り続けられるので、問題ないレベルだ。
振動吸収については、対策をすることで手や尻の痛みを軽減できるので、もちろんそれを実践したうえでの評価である。
この手や尻の痛み対策については、この記事で紹介しているので参考にしてほしい。
総合評価: ★★★★★
総合評価は、★満点でとても気に入っている。
レース向けの性能・ジオメトリの機材であるが、ロングライドでも快適に乗ることができる。
また、フレームカラーが日本未発売であるポイントもお気に入り。
まとめ:TARMAC SL6は「レース向けだが、ロングライドでも満足な性能!」
今回の記事では「S-WORKS TARMAC SL6]のインプレッションをした。
「まさにオールラウンドモデルで、レース向けの性能。しかし、ロングライドも満足に走れる」といったところ。
とはいったもののロングライドメインであれば、より快適なエンデュランスロードを選ぶのが最適解。スペシャライズドのラインナップでいえば「ROUBAIX」だ。
TARMAC SL6 評価
<項目> | <評価> |
剛性 | ★★★★☆ |
加速性 | ★★★★★ |
巡航性 | ★★★★☆ |
登板性 | ★★★★★ |
振動吸収性 | ★★★☆☆ |
総合評価 | ★★★★★ |
総評としてはとても気に入っていて、レース用機材であるものの、私はブルベメインで快適に使用している。
オールラウンドモデルであることを乗ってみてもよく感じることが出来るほど、「何でも来いの万能なフレーム」である。
この記事が、「SWORKS TARMAC SL6」を気になっている人や購入検討している人の検討材料の一つとなってくれれば幸いだ。