- 「Prime Primavera X-Light カーボンハンドルバー」ってどうなの?
- ロングライド向けのハンドルってある?
- ハンドルから伝わる振動で手が痛い
- 軽量なハンドルが欲しい
- コスパのいいカーボンハンドルが欲しい
今回の記事は、「Prime Primavera X-Light カーボンハンドルバー」のインプレッション。
このハンドル、あまりレビュー記事がなく、私も購入する際に迷ったが、2020年8月に購入てから1年以上使用したのでインプレッションしてみようと思う。
この1年の間で、主にロングライドで走り回ってきた。1日ライドの長距離である400kmブルベでも使用し、この製品のメリット・デメリットが分かった。
このハンドルの特徴
- 169gという最高クラスの軽量性
- ロングライドに適した振動吸収性
- 他製品を圧倒する高コスパ
「Prime Primavera X-Light カーボンハンドルバー」 を気になっている人、ブルベやロングライド、ヒルクライムに適したハンドルを探している人は、是非この記事を参考にしてほしい。
他のカーボンハンドルと比べて安すぎて購入に踏み切れない人もいるかと思うが、筆者は3年ほど使用していて不具合なし!むしろかなり気に入っている。
今回レビューするハンドルの商品ページはこちら。
wiggle商品ページ「Prime - Primavera X-Light カーボンハンドルバー」このハンドルが向いている人
- バイクの軽量化を目指している人
- 振動による手の痛みを軽減させたい人
- ヒルクライムやロングライドを主に走る人
- カーボン製ハンドルを初めて導入する人
- コスパのいいカーボンハンドルを探している人
このハンドルが向いていない人
- スプリントをする人
- クリテリウムなどパワーの上げ下げがある走り方をする人
- 剛性のあるハンドルを探している人
「Prime Primavera X-Light カーボンハンドルバー」とは?
まずはこのハンドルの仕様を紹介しよう。
スペック
- 商品名 Prime Primavera X-light カーボンハンドルバー
- カーボン製
- ドロップ:125mm
- リーチ:75mm
- バー径:31.8mm
- shimano Di2 ジャンクションボックス対応
- 重量:169g(400mm)
- 価格は13000円程で購入(購入先:wiggle)
ドロップ、リーチ共に標準的な扱いやすい設計となっており、初心者だけでなく手の小さい方にも扱いやすい。
そして、購入先は海外通販サイトのwiggle。
このハンドルは、wiggleのプライベートブランド「Prime」から発売されている。
「Prime」といえば、ホイールやエアロハンドルなどカーボンファイバー製の製品を手に届きやすい価格帯で提供しているブランドだ。
「Prime」で評判のいい商品といえば、エアロハンドルの「primaveraカーボンエアロハンドルバー」がある。
しかし、この軽量性を売りにした「Prime Primavera X-Light カーボンハンドルバー」もとてもよい製品であった。
以下、良かった点と気になった点を紹介しよう。
「Prime Primavera X-light カーボンハンドルバー」良かった点①カーボンハンドルの中でも最軽量級の169g
商品名に「 X-Light 」とあるとおり、軽量さが売りとなっていて、わずか169gの重量である。
スマホ程度の重さだ。
私の場合、312gのDedaアルミハンドルバー「Zero RHM」から、169gの「Prime Primavera X-light カーボンハンドルバー」交換したため、重量が143g(半分近く!)も軽くなった。
また、他の有名メーカーの軽量カーボンハンドルと比べても最軽量クラスである。(2021年12月時点)
- Prime Primavera X-light カーボンハンドルバー 169g(40cm)¥17,500
- S-WORKS CARBON SHALLOW ROAD BAR 200g(42㎝)¥28,600
- ZIPP SL-70 ERGO HANDLEBAR 205g(42cm)¥34,910
- EASTON EC90 SLX ロードバー 195g(42㎝)¥39,600
- Bontrager XXX VR-C Road Handlebar 176g(42㎝)¥40,700
よってこのハンドルは、バイク重量をできるだけ軽くしたい、特にヒルクライムにオススメの製品だ。
「Prime Primavera X-light カーボンハンドルバー」良かった点②振動吸収性能が抜群!ロングライドに最適
この「Prime Primavera X-light カーボンハンドルバー」を使用してみて、一番感動したのが振動吸収性だ。
これまでアルミのハンドルを使用していた頃は、路面状態が悪い場所や長距離ライドではその振動によって手がしびれたり、痛みに悩んでいた。(ライドするのが辛かった…。)
しかしこのハンドルに変えてからは、体感できるほど明らかに振動吸収性が良くなった。
路面状態が悪い場所でも、長時間のロングライドでも、手の痛みというものにほとんど悩まなくなった。
これまで感じていた路面から伝わる微振動はなくなり、路面の割れ目など突き上げは角が取れた。
実際、「Prime Primavera X-light カーボンハンドルバー」に体重をかけてみると、「しなり」のがわかる。アルミハンドルではほとんど「しなり」はなかった。
つまり、誤解を恐れずに言うと「柔らかいハンドル」だ。
この柔らかいハンドルの「しなり」によって、路面の凸凹を吸収しているのだろう。
アルミハンドルで100kmライドしたときの手の痛みが、「Prime Primavera X-light カーボンハンドルバー」では200km以上のライドでも現れなくなった感じだ。
よって、手の痛みに悩んでいる人や、ロングライドを快適に走りたい人に最適なハンドルだ。
なお、ロングライドにおける手の痛み対策記事はこちら。対策方法の中でも、カーボンハンドル導入は一番効果があったことを紹介している。
「Prime Primavera X-light カーボンハンドルバー」良かった点③コスパが最高!カーボンハンドル初心者にもオススメ
この「Prime Primavera X-light カーボンハンドルバー」は17500円程の定価だが、セール価格となっていることが多く、実際は13000円程度で購入できる。
カーボンハンドルではかなり安い分類だ。
例えば、有名メーカーの人気ハンドルの価格帯は、30,000円~40,000円といったところ。
半額以下で最軽量クラス、抜群の振動吸収性などこの性能がこの価格で手に入るのがありがたい。
また、この良心的な価格設定(13000円程)から、カーボンハンドル初心者にもおすすめだ。コスパ最強!
「Prime Primavera X-light カーボンハンドルバー」微妙だった点①柔らかすぎてスプリントには不向き
この「Prime Primavera X-light カーボンハンドルバー」は、前述したとおりハンドルに体重をかけると「しなり」が生じる。
ハンドルが柔らかいことは振動吸収性に効果的だが、一方でスプリントや体重のある人にとっては「柔らかすぎる=剛性があまりない」と感じるだろう。
wiggleの購入ページにはレース向けであることが謳われているが、これはこの軽さによるヒルクライムレースへの優位性のことと思われる。
一方クリテリウムなど、瞬発的に大きなパワーで加速する必要がある場面では、このハンドルはしなりすぎて上半身の力を推進力に変えにくい。
よって剛性面では、一定パワーで走るヒルクライムに適しているハンドルである。
微妙だった点②ドロップ部の断面形状が三角形
「Prime Primavera X-light カーボンハンドルバー」のドロップ部(下ハン部分)は、三角形の断面形状となっている。
このため、握り心地が細く感じられる。
三角形の形状であることによって握りやすいかというと…とくにそういったことは感じなかった。
しかし、握りにくいというわけでもなく、すぐに慣れてしまった。
三角形の断面形状については、好みの部分が大きいが、私のように「慣れ」で解決してしまうこともある。
こればかりは自身に合うかどうか、試してみるしかないだろう。
まとめ:「Prime Primavera X-Light カーボンハンドルバー」レビュー
この記事では「Prime Primavera X-Light カーボンハンドルバー」をインプレッションした。
- カーボンハンドル製品のなかでも最軽量級169g
- 振動吸収性が抜群
- コスパがいい(13000円程で購入可能)
- 柔らかいハンドルのため、しなりが大きい
- ドロップ部の断面形状が三角形で人を選ぶかも
私はロングライドをメインに楽しんでいるため、このハンドルを購入してとてもよかったと感じている。
このハンドルが向いている人
- バイクの軽量化を目指している人
- 振動による手の痛みに悩んでいる人
- ヒルクライムやロングライドを主に走る人
- カーボン製ハンドルを初めて導入する人
- コスパのいいカーボンハンドルを探している人
このハンドルが向いていない人
- スプリントをする人
- クリテリウムなどパワーの上げ下げがある走り方をする人
- 剛性のあるハンドルを探している人
今回の記事では、「Prime Primavera X-Light カーボンハンドルバー」 をインプレッションした。
このハンドルはレビュー記事がほとんどなく、購入を迷っていた人や気になっていた人はぜひ参考にしてほしい。
Wiggle商品ページのリンクはこちらから。
wiggle商品ページ「Prime - Primavera X-Light カーボンハンドルバー」その他に買ってよかったロードバイク製品2021はこちらの記事をどうぞ。
ロングライドの走り方や装備についてまとめた記事はこちら。ぜひ参考にしてほしい。