- サイクリングしていると尻が痛くて辛い
- クロスバイク・ロードバイクで尻の痛みを改善したい
- ロングライド・ブルベなどの長距離サイクリングに効果的な尻の痛み対策は?
ロードバイクやクロスバイクでのサイクリングで、「尻の痛み」に悩んでいないだろうか。
長距離・長時間のサイクリングだけでなく、短時間でも尻の痛みは生じてしまうことがある。
仕事や勉強で長時間椅子に座っていても辛いのに、ましてやロードバイク・クロスバイクの硬いサドルの上で長時間過ごすのだから、尻は痛くなるものである。
尻が痛くなるとせっかくのサイクリングを楽しめない。
しかし、少しの工夫や意識の積み重ねで尻の痛みは軽減できる。
そこで、今回の記事では私が実践し効果のあった尻の痛み軽減対策を紹介する。
この記事を参考にして、尻の痛みを軽減し快適なサイクリングを楽しんでほしい。費用がかからずすぐに実践できる方法もある。
この記事でわかること
- 尻の痛みの「原因」がわかる
- 尻の痛みを「軽減させる対策」がわかる
- 尻の痛み「対策のアイテム」を紹介
サイクリングの「尻の痛みの原因」
まず尻の痛みには「圧迫による痛み」と「擦れによる痛み」がある。
これは「ずっとサドルに乗っていて血流が悪くなっている」「サドルに荷重を掛けすぎている」「衣類と皮膚が擦れる」からだ。
対策として以下の3つがある
- 定期的にサドルから尻を浮かす
- サドル、ペダル、ハンドルへの荷重分散
- 擦れる箇所にクリームを塗る
では具体的な対策を5つ紹介しよう。
サイクリングの尻の痛み対策5つ
尻の痛み対策①数十分おきにダンシングを混ぜて、サドルから尻を浮かす
対策の1つ目は、「定期的にダンシングをして血流を促す」ことだ。
尻が圧迫された状態が続くと血流が悪くなり、それが長時間に渡ると痛くなり、更には痺れてくる。
これを回避するために、なるべくダンシングをいれて走ってみよう。
例えば、私は 10〜15分に一回は平坦巡航中でも意識的にダンシング を入れている。
よって、「定期的にダンシングをする」ことで尻の血の廻りを促し、圧迫による尻の痛みを軽減できる。
「正直このままシッティングで巡航していたい」、「ダンシングするのが面倒くさい」と思うが、尻の痛みのない快適なライドには代えられない。
また、ダンシングは身体のコリをほぐすストレッチの効果もあるので、一石二鳥だ。
サイコンのアラームを設定することで、忘れずにダンシングを入れるようにしたい。
尻の痛み対策②信号待ちではサドルから降りる
対策の2つ目は、「信号待ちでは必ずサドルから降りる」こと。
なぜなら、一回のライドでの信号待ち累積時間って思っているよりも長いものである。
信号待ちはよい休憩時間だと思って、サドルから降り尻の血流を回復させよう。
信号待ちはただ止まっているだけでなく、有効に時間を使いたい。
例えば、ストレッチや補給食を食べたり、水分補給したり、ウィンドジャケットの着脱など。
走っているときには出来ないこともして有意義に待ち時間を使いたい。
尻の痛み対策③段差ではサドルから尻を浮かす
対策の3つ目は、「段差ではサドルから尻を浮かす」ことだ。
大きな突き上げは尻へのダメージが大きいからだ。
コンビニに寄るときの車道からの段差、路面状況の悪いところetc…ここも意識的に尻をスッと浮かす。
他にも、特にスピードが出ている下りでは、小さな路面の振動も強い衝撃となり、尻へのダメージが大きい。
よって、常に路面状態を見極め、いつでも尻を浮かすことが出来るようにしていたい。
抜重が出来るようになれば、パンク予防にもなり一石二鳥だ。
尻の痛み対策④サイクリングの必需品?シャモアクリームを塗る
対策の4つ目は、尻の痛みの対策品「シャモアクリームを塗ろう」。
シャモアクリームは皮膚の擦れを予防するクリームで、各社から発売されている。
この前の400kmブルベで私が気が付いたこと。
それは圧迫による尻痛ではなく、ビブショーツとの擦れによる皮膚の痛みが判明したこと。
なんとなくシャモアクリームを塗って走ってみて、230km地点で尻痛の予感がしたので塗り直してみたら、その後痛みの予感がさっぱりどこかへ行った。
ロードバイク歴6年にして、新たな発見だった!
あなたももしかしたら擦れによる尻痛かも知れないので、シャモアクリームを試してみてほしい。
シャモアクリームの運用方法
シャモアクリームは100均で買える小さい容器に移しておけば、ライドにも持っていける。
ライド前にも塗るのはもちろん、ライド中にもトイレ休憩時にでも塗りなおしておこう。
塗り方は、直接皮膚に塗るか、パッドに塗るか、どちらでも効果はあるようだ。
肌を清潔に保ってくれる効果もあるので、特にロングライドでは試してみてほしい。
ブルベでもシャモアクリームの携行をオススメしている。
》【ブルベ装備200km】完全保存版!装備リストと持っていって良かったもの
尻の痛み対策⑤過度なサドル荷重を改善するため、自転車の中心に乗る
対策の5つ目は、「自転車中心に乗る」こと。
なぜなら、体とバイクが接しているペダル、ハンドル、サドルに荷重を分散させることで、過度なサドル荷重を軽減し、尻の痛み対策となるからだ。
まずは、サドルにドカッと座らないことが前提だ。
ロードバイクやクロスバイクはママチャリと違って前傾姿勢がとれることから、重心の位置がクランクより少し前方となるように意識しよう。
そうすることでサドルにかかっていた荷重が、ペダルとハンドルに分散できる。
よくロングライドではハンドルが高めが良いと言われ、確かに呼吸もしやすくなるし、体幹が弱くてもそこそこ長い時間走れるが、その分、尻への荷重が増えやすい。
よって、サドル荷重の分散のために「自転車の中心に乗る」ことを意識しよう。
ペダルへの荷重を増やせるようになると、速く走れるようになる。
また、速く走れるコツはこちらで紹介しているので参考にしてほしい。
》【ロングライド】平均速度を上げるコツ!平坦、上り、下りでの走り方【ロードバイク】
サイクリングの尻の痛み対策まとめ
今回はサイクリングでの尻の痛み対策として、私が実践している方法を紹介した。
尻の痛み対策まとめ
- 定期的にダンシングを入れる
- 信号待ちではサドルから降りる
- 段差では尻を浮かす
- シャモアクリームを試してみる
- ロードバイクの中心に乗ってサドル荷重を減らす
1から4はすぐにでも試せる対策なので、実践してはいかがだろうか。
この記事を参考にして、尻の痛みのない快適なライドを楽しんでほしい。