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ALTALIST KISOU ATR レビュー|ロングライドやブルベに最適な調光サングラスの実力とは?

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ロードバイク向けのアイウェアといえば、オークリーや100%など海外ブランドが主流である。

しかし近年、日本の自転車業界で経験を持つ「ALTALIST(アルタリスト)」が登場し、確かな品質と手頃な価格で注目を集めている。

中でも「KISOU ATR」は、調光ミラーレンズを搭載したロングライド・ブルベ対応モデルとして人気を集めており、その機能性・ルックス・コストパフォーマンスは他ブランドと比較しても非常に優れている。

本記事では、実際にKISOU ATRを300kmブルベで使用した体験を元に、そのメリット・デメリットを余すことなくレビューしていく。

筆者はロードバイク歴10年以上、ロングライドやブルベ(SR取得)を中心に走っている。

おすすめしたい人

  • ロングライドやブルベなど、長時間の使用を前提とする人
  • ミラー調光レンズのデザインと実用性を両立させたい人
  • フィット感にこだわりたいが、3万円のハイエンドモデルには手が出ない人

ALTALIST KISOU ATRの概要とスペック

項目内容
レンズタイプ調光+ミラーレンズ(紫外線量に応じて色が変化)
フレーム設計ハーフフレーム
テンプル・ノーズピースともに3段階調整可能
カラーバリエーション5色展開(ブラック、ホワイト、スティールブルー、サンドイエロー、スモーキーピンク)
重量32g
可視光透過率約8%〜80%(環境光により変化)
税込価格約10,450円(2025年7月時点)
その他特徴3D楕円球シールドレンズ、UV400カット、日本人向けフィット設計
付属品ケース、収納袋、メガネ拭き、視力矯正レンズ用インナーフレーム、取扱説明書

KISOU ATRは、単なる低価格モデルではない。

レンズは日本のデザインで設計・開発され、紫外線量に応じてレンズの色が変化する「調光機能」により、早朝から夜間まで幅広い環境で使用可能だ。

フレーム素材は弾力性に優れ衝撃に強く軽い「グリルアミドTR-90」を採用。

さらに、ミラーレンズ仕上げによってファッション性も高く、3D楕円球形状のワイドな視界と相まって、実用性と見た目を両立している。

実走レビュー:300kmブルベで見えたKISOU ATRの真価

レンズ性能:視界のクリアさと調光性能

KISOU ATR最大の魅力は、やはり調光ミラーレンズにある。

日中は強い日差しをしっかりとカットし、目の疲れを大幅に軽減してくれる。

偏光機能こそないが、眩しさへの耐性は十分であり、ロングライド後半になっても視界の快適さが損なわれることはなかった。

コントラストも十分で、路面の凹凸やひび割れを強調してくれるので、安心・安全なライドが実現できる。

一方で、夜間や街灯のない山間部においては、ミラーレンズの影響でやや視界が暗く感じられた。

完全なナイトライド用途ではやや使いづらさが残るため、ブルベにおいては「夜間区間の照明対策」とセットでの運用が望ましい。

フィット感:顔型に合わせて自在に調整可能

KISOU ATRのもう一つの特筆点が、「調整可能なフィット機構」である。

テンプルとノーズピースはそれぞれ3段階の角度調整が可能であり、自分の顔型に合わせてぴったりのセッティングが出せる。

実際、筆者は比較的鼻筋が低めだが、ノーズピースの角度を変更することでレンズが頬に当たることなく、長時間快適に使用できた。

テンプルの角度調整によって、額との隙間を少なくすることで風の巻き込みが減少。そのため、目の渇きがかなり改善された。

また、テンプルの耳付近はシリコンラバー素材となっていて、これまで使ってきた他のサングラスよりも、ライド中のズレもほとんどなく、汗をかいても滑りにくい

これらは特に日本人向けに設計された「ALTALIST」ならではの強みだ。

ルックス:3D楕円球レンズの存在感

見た目にもこだわるサイクリストにとって、「KISOU ATR」の3D楕円球レンズは魅力的だ。

包み込むようなレンズ形状は、視界の広さだけでなく、ルックス面でも他ブランドに引けを取らない存在感を放っている。

アルバオプティクスの「ストラトス」など、曲線美が好きな人には特に刺さるデザインといえる。

他社モデルとの比較

モデル名価格帯レンズタイプ特徴向いている用途
ALTALIST KISOU ATR約11,000円調光+ミラー高コスパ、日本人向けフィットロングライド、ブルベ
Oakley Jawbreaker約30,000円プリズムレース向け、カスタム可能レース、ヒルクライム
Alba Optics Stratos約28,000円調光 or ミラークラシックな丸み、軽量グラベル、ツーリング

KISOU ATRは、価格を大きく抑えながらも、実用面・快適性・スタイルのバランスが取れたモデルである。

ハイエンドに比べてレンズ交換性やブランド力では劣るが、日常のライドやブルベにおいてはほとんど不満のない仕上がりだ。

筆者が使用してきたサングラスのレビューはこちら。

Q&A|ALTALIST KISOU ATRに関するよくある質問

Q1. 調光レンズは真夏の日差しにも対応できるか?

A1. KISOU ATRの調光ミラーレンズは、紫外線量が多い日中にはしっかりと色が濃くなり、眩しさを抑えてくれる。

真夏の炎天下でも快適に使用できる仕様となっている。

Q2. 夜間走行はできるか?

A2. 完全な夜間でもレンズはある程度クリアになるが、ミラー仕上げのため、街灯が少ない道ではやや視界が暗く感じる

夜専用のクリアレンズ搭載のサングラスや十分な光量のライトとの併用が望ましい。

筆者が300kmブルベを走った際は、300ルーメン2灯(RN1500を2灯同時使用)で問題なく走ることが出来た。

Q3. 顔が小さい・大きい人にもフィットするのか?

A3. テンプルとノーズピースが調整可能なため、多くの顔型に対応可能である。

特に日本人向けに設計されているため、フィット感に関しては大きな強みがある。

テンプルが一部シリコンラバー素材となっていて、ズレにくいのも良い点。

Q4. レンズの交換はできるか?

A4. 現時点では、KISOU ATRはレンズ交換を前提とした構造ではない

そのため、用途に応じて複数モデルを使い分けるのが良い。

まとめ:KISOU ATRはこんな人におすすめ

KISOU ATRは、以下のようなライダーに特におすすめできるモデルである。

おすすめしたい人

  • ロングライドやブルベなど、長時間の使用を前提とする人
  • ミラー調光レンズのデザインと実用性を両立させたい人
  • フィット感にこだわりたいが、3万円のハイエンドモデルには手が出ない人

価格帯以上の性能と、実用性に優れた設計がKISOU ATRの魅力であり、今後さらに注目・需要が高まっていくであろう低価格な調光サングラスの代表格といえる存在だ。

コスパ・性能はさることながら、カラー展開も豊富なのでチェックしてみよう!

  • この記事を書いた人

ミル

ロードバイク歴10年の週末ソロライダー。 ロングライドが苦手だったが、今はブルベを楽しんでいる。2022年SR取得。 ロングライドに挑戦する人を応援したい。 にほんブログ村

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