ロングライドとは、長距離を走行するサイクリングのことで、100km以上のライドを楽しむ人も多く、体力だけでなく、バイク選びも重要なポイント。
ロングライドに適したロードバイクを選ぶことで、疲労を軽減し、快適な走行が可能になる。
しかし、初心者の方やこれからロングライドを始めたいと考えている方にとって、どのロードバイクを選べばよいのか迷うこともあるだろう。
今回は、ロングライド向けロードバイクの選び方について、具体的なポイントを交えながら解説する。
この記事でわかること
- ロングライドに適したロードバイクの特徴
- おすすめのロングライド向けロードバイク3選
ロングライドに適したロードバイクとは?
ロングライド向けロードバイクの特徴

ロングライドに適したロードバイクには、以下のような特徴がある。
エンデュランスロード
ロングライド向けのロードバイクは「エンデュランスモデル」と呼ばれることが多く、快適性を最優先に設計されている。
レース用のロードバイクと比較すると、フレームがやや柔軟で振動吸収性が高く、長時間のライドでも体への負担が少ないのが特徴だ。
初心者から上級者まで快適なロングライドが可能になる。
振動吸収性が高いフレーム素材
ロングライドでは、長時間の走行で発生する振動が疲労の原因になる。
カーボンフレームは振動吸収性に優れており、地面からの衝撃を軽減してくれる。
アルミフレームの場合でも、カーボンフォークを採用することで振動を抑え、快適性を向上させることが可能。
適切なジオメトリ
ロードバイクのジオメトリ(設計)は、長時間のライドに適したものを選ぶことが重要。
エンデュランスモデルの多くは、ヘッドチューブが長めに設計されており、ライダーが自然なアップライト姿勢を取りやすくなっている。
前傾姿勢による首や肩の疲労を軽減し、長時間のライドでも快適なポジションを維持が可能。
太めのタイヤ(28c以上)
一般的なロードバイクは25cのタイヤを装備しているが、ロングライド向けには28c以上の太めのタイヤを推奨する。
太めのタイヤは空気のクッション性が高く、路面からの衝撃を和らげるため、疲労軽減に貢献する。
さらに、悪路や舗装の荒れた道でも安定感が増し、安全性も向上できる。
ギア比の適正化
ロングライドでは、平坦な道だけでなく、坂道や長距離のアップダウンを走ることもある。
ワイドなギア比を持つバイクを選ぶことで、急な登り坂でも無理なくペダルを回すことができる。
フロントコンパクトクランク(50-34T)+リアワイドギア(11-34Tなど)など、軽いギアを選択すると、登坂が楽になり、体力を温存しながら長距離を走行できるようになる。
素材ごとの特徴
ロードバイクのフレーム素材には、アルミ、カーボン、スチールなどがある。それぞれの特徴を比較すると、ロングライドに最適な素材が見えてくる。
素材 | 特徴 | ロングライド適性 |
---|---|---|
アルミ | 軽量でコストパフォーマンスが高いが、振動吸収性にやや劣る | △ |
カーボン | 軽量かつ振動吸収性が高く、快適な走行が可能 | ◎ |
スチール | しなやかで衝撃吸収性が高いが、重量がある | ○ |
カーボンフレームのロードバイクは、ロングライドに最適といえる。
振動吸収性が高く、長時間のライドでも疲労が蓄積しにくい点が魅力だ。
それぞれのフレーム素材を詳しく解説しよう。
カーボンフレーム(最も快適な素材)

カーボンフレームは振動吸収性が高く、ロングライドに最適な素材。
カーボンは軽量でありながら剛性が高く、適度なしなりを持つため、地面からの衝撃を効果的に吸収できる。
高品質なカーボンフレームのロードバイク(例:Trek Domane, Specialized Roubaix)は、フレーム自体が路面の細かな凹凸を吸収し、長時間のライドでも体への負担が少ない。
価格は高めだが、疲労を軽減し、快適なロングライドを求める方には最適な選択肢だ。
アルミフレーム(コストパフォーマンス重視)

アルミフレームは軽量で剛性が高く、コストパフォーマンスに優れた選択肢。
アルミは比較的安価でありながら、剛性が高いためパワー伝達に優れる。
エントリーモデルのロードバイク(例:Giant Contend, Cannondale CAADシリーズ)は、アルミフレームを採用していて、価格を抑えながらも高い走行性能を実現している。
ただし、振動吸収性はカーボンに劣るため、カーボンフォークとの組み合わせや太めのタイヤを選ぶことで快適性を向上させることが重要。
スチールフレーム(しなやかでクラシックな乗り味)

スチールはカーボンやアルミと比べて柔軟性があり、振動を吸収しやすい特性がある。
スチールフレームはしなやかで快適な乗り心地だが、重量があるのが難点。
重量があるためヒルクライムが多いルートではやや不利になる。
クラシックなツーリングバイクや、長距離向けのバイク(例:Surly Long Haul Trucker)はスチールフレームを採用していて、長時間のライドでも疲れにくい。
おすすめのロングライド向けロードバイク
1. Specialized Roubaix(スペシャライズド ルーベ)

特徴:Future Shockサスペンションを搭載
フロントフォーク部分に搭載されたFuture Shockサスペンションが振動を大幅に吸収し、荒れた路面でも快適に走行可能。
おすすめポイント:舗装路の細かい凹凸をしっかり吸収し、長距離ライドでも疲労軽減に優れる。
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2. Trek Domane(トレック ドマーネ)

特徴:IsoSpeedテクノロジーによる高い振動吸収性
フレームのシートチューブ部分に特殊な可動構造を組み込み、振動を吸収しながら高いペダリング効率を実現。
おすすめポイント:耐久性が高く、安定した走行が可能。特に長時間のライドで疲労を軽減できる。
3. Giant Defy(ジャイアント デファイ)

特徴:カーボンフレームながらコストパフォーマンスに優れる
ジャイアント独自のカーボン技術を活用し、振動吸収性と剛性のバランスを高めたフレームを採用。
おすすめポイント:快適性と走行性能のバランスが良く、エントリーモデルとしても最適。
よくある質問
Q1. 初心者でもロングライドに向いたロードバイクを選べる?
A. もちろん。初心者でもロングライド向けのエンデュランスモデルを選べば、無理なく快適に走行できる。
Q2. ロングライド向けのロードバイクとレース向けの違いは?
A. ロングライド向けは快適性重視、レース向けは軽量かつ空力性能を重視して設計されている。
Q3. ロードバイクの価格はどのくらいを目安にすればいい?
A. エントリーモデルなら20~30万円、中級者以上なら40万円以上を目安にすると良い。
ロングライドにおすすめのアクセサリー
ロングライドには以下のアイテムも揃えておくと快適だ。
- フロントライト・リアライト(日中でもトンネルなどで活躍)
- ボトル(水分補給に便利)
- サイクルコンピューター(走行ログやナビとして) など
その他必要なアクセサリーについては、次の記事で紹介しているので、チェックしよう。
まとめ:ロングライドに適したロードバイクで快適な長時間ライドにしよう!
ロングライドを快適に楽しむためには、適したロードバイク選びが重要。
エンデュランスモデルを選び、振動吸収性の高いカーボンフレームや太めのタイヤを装備することで、長時間のライドでも疲れにくくなる。
素材 | 特徴 | ロングライド適性 |
---|---|---|
アルミ | 軽量でコストパフォーマンスが高いが、振動吸収性にやや劣る | △ |
カーボン | 軽量かつ振動吸収性が高く、快適な走行が可能 | ◎ |
スチール | しなやかで衝撃吸収性が高いが、重量がある | ○ |
ぜひ、自分に合ったロードバイクを見つけて、楽しいロングライドを満喫しよう!
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