- DHバーを取り付けるメリットは?
- デメリットはあるの?
- 買う前に自分に必要なのか知りたい
ロングライドでDHバーを取り付ける人がいるけど、どんなメリットがあるのか。
それなりに高価だし、使ってみて自分には向いていなかったら…と導入を迷っている人も多いと思う。
この疑問を本記事で解決しよう。
ロングライドにおけるDHバー導入の「メリット・デメリット」を紹介する。
筆者はDHバーを導入し、1年以上ロングライドやブルベで使用していて、これなしでは走りたくないくらいの効果を感じている。
ただ、万人におすすめできるものではないので、デメリットも知ったうえで導入してほしい。
この記事がDHバー導入検討の参考になれば幸いだ。
DHバーおすすめの人
- ロングライドを楽に速く走りたい人
- ブルベのような超長距離を走る人
- 手や肩の痛みに悩んでいる人
- ライド後半に前傾姿勢の維持がつらくなってしまう人
DHバーのメリット
さっそくDHバー導入のメリットを解説しよう。
DHバーのメリット
- 速く走れる
- 手の痛みを低減できる
- ポジションが1つ増える
- 向かい風対策になる
DHバーのメリット①速く走れる
DHバーのポジションで走ると、早く走れる。
これは、空気抵抗が低減されるからだ。
腕が胸と重なる・前傾が深くなることで、体を小さくできる。
正面から見たときの投影面積(シルエット)が小さくなり、空気抵抗的に有利となる。
筆者の感覚だと、通常のブラケットポジションと比較して、DHバーポジションだと速度1~2km/hくらい速く走れる。
つまり、同じパワーで速く走れるようになり、これは大きなメリットだ。
DHバーのメリット②手の痛みを低減
DHバーを使うと、手の痛みを軽減できる。
パッドに肘を載せて走ることができ、手のひらを休ませることが可能。
実際に筆者は400kmブルベで手の痛みなく走り切ることができた。
手の痛みに悩んでいる人は、DHバーを使うことで大幅に改善できる。
DHバーのメリット③ポジションが1つ増える
ポジションが増えるのもメリット。
ロングライドをしていると肩のコリや、前傾姿勢が辛くなることはないだろうか。
DHバーのパッドに肘を載せることができるので、他のポジションより肩の力みが生じにくく、肩のコリ防止に効果的。
また、体力を温存できるので、前傾姿勢もロングライドの最後まで維持できるようになる。
よって、DHバーポジションが増えることで、身体的にも快適なライドが出来るようになる。
DHバーのメリット④向かい風対策になる
DHバーは向かい風につよい。
前述のように空気抵抗的に有利なポジションのためだ。
向かい風区間はロードバイクに乗っている人なら誰でも経験したことがあると思うが、とてもつらい。頑張って漕いでも進まないからだ。
筆者はDHバーを導入してからは、向かい風区間がそれまでより苦にならなくなった。
DHバーのデメリット
メリットの多いDHバーだがデメリットもある。
DHバーのデメリット
- 重い(500g程)
- 上ハンドルが握れない
- すぐにブレーキできない
DH バーのデメリット①重い
DHバーは500g前後の重さがある。
ヒルクライムではその重さが効いてくるし、ハンドルに取付けるので操縦性もその重さにより悪くなる。
グランフォンドのイベントのような、120kmで獲得標高2400mといった平坦がほとんどないコースでは、DHバーは不適。
逆に平坦区間があったり、緩い下り区間があればDHバーは活躍する。
DH バーのデメリット②上ハンが握れない
上ハンドルが握れなくなることもデメリット。
パッドがハンドルの上に位置するからだ。
だが、対策方法もある。パッドが「フリップアップ式」のものや、「スペーサー」を入れてパッド位置を上げることだ。(ただしスペーサー挿入不可の製品もあるので注意)
また、パッド自体を鷲掴みして走ることも可能。
同様にハンドル回りの装備(ライトやサイコン、ベルなど)の取り付け方法も工夫が必要となる場合がある。
DH バーのデメリット③すぐにブレーキできない
DHバーのポジションからのブレーキはどうしても遅れてしまう。
これはブレーキレバーまでの持ち替えに多少の時間がかかるためだ。
このため、市街地や夜間などの急なブレーキの可能性のある環境ではDHバーは握れないと思ってほしい。
路面状態が悪くなく、見通しが良いといった限定的な区間でのみDHバーポジションで走れる。
DHバーはどんな人におすすめか?
これまでメリット・デメリットを紹介してきたが、ではDHバーはどんな人におすすめか。
DHバーおすすめの人
- ロングライドを楽に速く走りたい人
- ブルベのような超長距離を走る人
- 手や肩の痛みに悩んでいる人
- ライド後半に前傾姿勢の維持がつらくなってしまう人
逆に、ひたすら登って下ってを繰り返すグランフォンドライドが好きな人や、約500gの重量増のデメリットがメリットを上回ると感じる人は、DHバーは導入しないほうがよいだろう。
まとめ:DHバーでロングライドを速く快適に!しかし万人にはおすすめできない
今回の記事では、ロングライドにおけるDHバーの「メリット・デメリット」を紹介した。
DHバーのメリット
- 速く走れる
- 手の痛みを低減できる
- ポジションが1つ増える
- 向かい風対策になる
DHバーのデメリット
- 重い(500g程)
- 上ハンドルが握れない
- すぐにブレーキできない
デメリットはあるものの、筆者はそれ以上にメリットを感じていてDHバーを導入して非常に良かった。
もうDHバーなしではロングライド(とくにブルベのような超長距離)はしたくないと思うほど快適。
この記事がDHバー導入検討の参考になれば幸いだ。
筆者が導入した「プロファイルデザイン」のDHバーとスペーサーの商品ページは下記。