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【決定版】ロングライドのチューブ選び|快適性と安全性を両立

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ロングライドは、風を感じながら広大な景色の中を走り抜ける、自転車の醍醐味を味わえるアクティビティだ。

しかし、その距離と時間に比例して、タイヤのトラブルリスクも高まる。特に、パンクはロングライドにおける最大の敵と言えるだろう。

そこで今回は、ロングライドをより快適に、そして安全に楽しむためのチューブ選びの重要なポイントを徹底解説する。

筆者はロングライドやブルベを中心に走っているロードバイク歴10年の週末ロングライダー。様々な種類のチューブの使用経験があり、ライド中のパンクも何度も経験している。

適切なチューブを選ぶことは、パンクのリスクを軽減するだけでなく、乗り心地や走行性能にも大きく影響を与えるため、ロングライダーにとって決して見過ごせない要素だ。

この記事でわかること

  • ロングライド向けのチューブの種類と特徴
  • 各種チューブのメリット・デメリットと選び方
  • パンク時のチューブの交換方法と注意点

なぜチューブ選びがロングライドにおいて重要なのか?

ロングライドでは様々な路面状況や長距離走行によるリスクが高まるため、適切なチューブ選びがパンクを防ぎ、安全で快適な走行を実現する鍵となる。

  • ロングライドは長時間・長距離を走ることから、急な雨に遭遇したり、砂利が散らばっている路面などを走行する可能性も十分にある。
  • 長距離を走行する間に、小さな異物がタイヤに刺さったり、リム打ち(縁石などにタイヤとチューブが挟まりパンクすること)のリスクも高まる。

例えば、劣化した路面を走行中にガラス片を踏んでパンクしたり、空気圧が低い状態で段差を乗り越えてリム打ちを起こすケースが考えられる。適切な耐パンク性能を持つチューブや、耐久性の高いチューブを選ぶことで、これらのリスクを軽減できる。

だからこそ、ロングライドにおいては、目的に合った適切なチューブを選ぶことが非常に重要なのだ。

ロングライド向けチューブの種類と特徴

ロングライドに適したチューブには、いくつかの種類と特徴がある。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、自身の走行スタイルや目的に合ったチューブを選ぶことが重要だ。

チューブの種類特徴メリットデメリット
ブチルチューブ標準的な素材。価格、気密性、耐久性のバランスが良い。価格が手頃、気密性が高い、耐久性が高い、入手しやすい重量がある、素材が分厚く携行性に劣る
軽量ブチルチューブブチルゴムを薄くしたり、特殊素材を使用し軽量化。ヒルクライムや加速性能向上に貢献。軽量性、乗り心地が向上する場合がある価格が高め、気密性がやや低い、耐パンク性が低い、耐久性が低い傾向がある
ラテックスチューブ天然ゴム製で伸縮性が高い。路面追従性が良く、乗り心地がしなやか。軽量。乗り心地がしなやか、軽量性気密性が低い、価格が高い、耐久性はブチルチューブに劣る場合がある、紫外線に弱い
TPUチューブ熱可塑性ポリウレタン製。非常に軽量かつコンパクト。ある程度の耐パンク性も持つ。超軽量、コンパクト、ある程度の耐パンク性、携行性に優れる価格が高い、乗り心地は硬め

1.ブチルチューブ:標準的で信頼性の高い選択肢

ブチルチューブは、価格、気密性、耐久性のバランスが取れていて、ロングライドを含む幅広い用途で信頼できる標準的なチューブだ。

ブチルチューブは、製造コストが比較的低いため安価に入手しやすい。また、ゴムの特性として気密性が高く、一度空気を入れると抜けにくい。さらに、一般的な使用においては十分な耐久性を持つため、多くの自転車に標準装備されている。

ロングライド初心者や、コストを抑えたいライダーにとって、ブチルチューブは安心して使える選択肢となる。多少重量はあるものの、基本的な耐パンク性能も備えているため、一般的な舗装路をメインに走行するロングライドであれば十分に対応できる。

したがって、ブチルチューブは、手軽に入手でき、信頼性の高いチューブを求めるロングライダーにおすすめだ。

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2.軽量ブチルチューブ:軽量性と扱いやすさを両立

軽量チューブは、重量を削減し、ヒルクライムや加速性能の向上に貢献するが、耐パンク性や気密性はやや劣るため、軽量化を重視するライダー向けの選択肢だ。

軽量チューブは、ブチルゴムを薄くしたり、特殊な素材を使用することで、通常のブチルチューブよりも大幅に軽量化されている。これにより、自転車全体の重量が軽くなり、加速性の向上やヒルクライム時の負担軽減に繋がる。

例えば、獲得標高が多いロングライド(100kmで1,500m以上UPなど)や、平均速度を高めたいライダーにとって、軽量チューブは有効な選択肢となる。ただし、薄く作られているため、鋭利なものが刺さりやすく、空気も抜けやすい傾向があるため注意が必要だ。

そのため、軽量チューブは、軽量化によるパフォーマンス向上を重視し、パンクのリスクを許容できる速度重視の中級者以上のライダーにおすすめできる。

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3.ラテックスチューブ:しなやかな乗り心地と軽量性を両立

ラテックスチューブは、そのしなやかさから路面追従性が高く、快適な乗り心地と、軽量性にも優れるため、乗り心地とパフォーマンスの両立を求めるライダーにおすすめだ。

天然ゴムを主成分とするラテックスチューブは、非常に伸縮性が高く、路面の細かな振動を吸収しやすい特性を持つ。また、ブチルチューブと比較して軽量であるため、ヒルクライムや加速性能の向上にも貢献する。

例えば、長距離を快適に走行したいライダーや、レースイベントなどで少しでも軽量化を図りたいライダーにとって、ラテックスチューブは魅力的な選択肢となる。ただし、ブチルチューブに比べて気密性が低く、空気が抜けやすいため、2日以上のロングライドには向かない。また、一般的に価格も高めだ。

したがって、ラテックスチューブは、乗り心地と軽量性を重視し、こまめな空気圧管理が気にならないライダーに適している。

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4.TPUチューブ:超軽量かつコンパクトな新素材

TPU(熱可塑性ポリウレタン)チューブは、非常に軽量かつコンパクトでありながら、高い耐久性と耐パンク性も兼ね備えているため、ロングライドにおける携行性や安心感を重視するライダーにとって魅力的な選択肢だ。

TPU素材は、従来のゴム素材と比較して薄くても高い強度を持つため、チューブを大幅に軽量化できる。また、折りたたむと非常にコンパクトになるため、予備チューブとしての携行性に優れる。さらに、素材の特性から、ある程度の耐パンク性も期待できる。

例えば、ブルベなどの長距離イベントに参加するライダーや、荷物を極力減らしたいウルトラライト志向のライダーにとって、TPUチューブは非常にメリットが大きい。軽量でありながら、ブチルチューブ同等以上の耐久性を持つ製品も登場しており、パンクのリスクを抑えながら軽量化を実現できる。ただし、比較的新しい素材であるため、価格は高めな傾向がある。

そのため、TPUチューブは、軽量性、コンパクトさ、そしてある程度の耐久性を重視し、多少価格が高くてもそのメリットを享受したいロングライダーにおすすめだ。

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ロングライド向けチューブ選びの5つの重要ポイント

数多くのチューブの中から、ロングライドに最適な一本を選ぶためには、以下のポイントを考慮することが重要だ。

1.タイヤのサイズとバルブの種類を確認

チューブを選ぶ前に、自身の自転車のタイヤサイズとホイールのバルブの種類・長さを正確に確認することが最も重要だ。

チューブは、タイヤの直径と幅、そしてホイールのバルブの規格に適合していなければ、正しく取り付けることができず、空気漏れやパンクの原因となる。

タイヤの側面には「700x25C」のように直径と幅が記載されており、バルブには仏式(フレンチ)、米式(シュレーダー)、英式(ダンロップ)の3種類がある。これらの表示を誤って認識してしまうと、サイズの合わないチューブを購入してしまうことになる。

したがって、チューブを購入する前に、必ず自身のタイヤとホイールの情報を確認し、適合するサイズのチューブを選ぶ必要がある。

2.重視する性能で選ぶ

ロングライドで最も重視する性能(耐パンク性、軽量性、コストなど)によって、選ぶべきチューブの種類は異なる。

各チューブにはそれぞれ異なる特徴があり、特定の性能に特化しているものも多い。自身のライドスタイルや目的に合わないチューブを選んでしまうと、期待する効果が得られない可能性がある。

性能ブチル
チューブ
軽量ブチル
チューブ
ラテックス
チューブ
TPU
チューブ
耐久性★★★★★★★★★☆★★☆☆☆★★★☆☆
乗り心地★★★★☆★★★★☆★★★★★★★★☆☆
気密性★★★★★★★★★☆★☆☆☆☆★★★☆☆
軽量性★☆☆☆☆★★★☆☆★★★★☆★★★★★
耐パンク性★★★★★★★★★☆★★☆☆☆★★★☆☆
携行性★☆☆☆☆★★★☆☆★★★☆☆★★★★★
価格(安さ)★★★★★★★★★☆★★☆☆☆★★☆☆☆

パンクのリスクを極力減らしたい場合はブチルチューブや軽量ブチルチューブ、軽量性や携帯性重視の場合はTPUチューブ、予算を抑えたい場合はブチルチューブといったように、重視する点によって最適な選択肢が変わってくる。

そのため、自身のロングライドの目的や走行環境を考慮し、最も重視する性能に合わせてチューブを選ぶことが大切だ。

3.予備チューブは必ず持つべし

ロングライドでは、万が一のパンクに備えて必ず予備のチューブを携行し、その際には現在使用しているチューブの種類を考慮して選ぶことが望ましい。

パンクはいつ起こるかわからないため、予備のチューブはロングライドの必需品だ。走行時間や距離に応じて1個以上の予備チューブを携行しよう。

軽量ブチルチューブを使用している場合でも、予備として耐パンク性の高いブチルチューブを携行することで、パンクのリスクが高い場所でのトラブルに備えることができる。逆に、ブチルチューブを使用しているが、予備は軽量化・携帯性を重視し、TPUチューブを予備に選ぶことも有効だ。

したがって、ロングライドに出かける際は、必ず予備のチューブを携行し、自身のライドの目的や状況に合わせて適切な種類を選ぶように心がけよう。

ロングライド中のパンク対策:チューブ交換の手順と注意点

どんなに高性能なチューブを選んでも、パンクのリスクをゼロにすることはできない。ロングライドに出かける際は、必ず以下のパンク対策を準備しておこう。

  • 予備のチューブ:最低でも1本、できれば2本携行しよう。
  • タイヤレバー:タイヤをリムから外すために必要だ。
  • 携帯ポンプまたはCO2インフレーター:新しいチューブに空気を入れるために必須だ。➡関連記事:携帯ポンプの選び方
  • パッチキット:小さなパンクであれば、応急処置として修理できる場合がある。
  • 軍手またはビニール手袋:手を汚さずに作業できる。
  • フロアポンプ(出発前用):出発前に適切な空気圧まで充填するために必要だ。

チューブ交換の基本的な手順

ロングライド中にパンクした場合でも、落ち着いて手順通りに作業を行えば、比較的簡単にチューブを交換することができる。

正しい手順を理解していれば、焦らずに効率的に作業を進めることができ、二次的なトラブルを防ぐことができる。

  • まず、安全な場所に自転車を止め、パンクしたホイールを取り外す。
  • 次に、タイヤレバーを使ってタイヤをリムから外し、古いチューブを取り出す。
  • タイヤの内側に異物が刺さっていないか確認し、取り除く。
  • 新しいチューブを軽く膨らませてからタイヤに入れ、リムにはめ込む。
  • チューブの嚙み込みに注意してタイヤをリムにはめる。
  • 最後に、携帯ポンプ等で適切な空気圧まで充填し、ホイールを自転車に取り付ければ完了だ。

いざ路上でチューブ交換するとなると、慣れていない人は結構時間がかかるもの。

ロングライドに出かける前に、チューブ交換の手順をしっかりと頭に入れておくことが重要。もしチューブ交換をしたことのない人は、事前に家の中でチューブ交換を練習しておこう。

チューブ交換時の注意点

チューブ交換作業を安全かつ確実に行うためには、いくつかの重要な注意点を守る必要がある。

注意を怠ると、怪我をしたり、自転車を破損させたり、交換したチューブがすぐにパンクしてしまう可能性がある。

  • タイヤレバーを無理に使うと、リムやタイヤを傷つける可能性があるため、慎重に扱う必要がある。
  • 新しいチューブを入れる前に、タイヤの内側をよく確認し、パンクの原因となった異物を必ず取り除くこと。
  • 空気を入れる際には、タイヤとリムの間にチューブが挟まっていないか確認しながら、適切な空気圧まで充填することが重要だ。

そのため、チューブ交換を行う際は、これらの注意点をしっかりと守り、安全かつ確実な作業を心がけよう。

ロングライド好きの筆者が愛用しているチューブ

ブルベやロングライドを中心に走っている筆者が使用しているチューブは、「TIOGA ウルトラライトインナーチューブ」。

軽量ブチルチューブに分類され、耐パンク性能・軽量性・コスパのバランスが良いため愛用している。

他の軽量ブチルチューブとほぼ同等の重量でありながら、価格が安いので買ってみた。使ってみると、パンク耐性については、4年間ブルベで雨の走行も含め使用しているが一度しかパンクをしていない。

Amazonのレビューでは、空気漏れなどの製造時点での不備、つまり不良品もあったようだが、筆者は問題なく使用できている。まあ、どんな製品にも初期不良は付きものかなと思う。

過去にTPUチューブでバーストパンクによる落車やパンクの頻発を経験した筆者は、耐久性もありながら軽量である「TIOGA ウルトラライトインナーチューブ」が現在の最適解だ!

まとめ:適切なチューブ選びでロングライドをより安全で快適に!

ロングライドにおけるチューブ選びは、単なる消耗品の選択ではない。それは、ライドの安全性、快適性、そして楽しさを大きく左右する重要な要素だ。

自身の走行スタイル、重視する性能、そして予算などを考慮し、最適なチューブを選ぶことで、パンクのリスクを減らし、より安心してロングライドを楽しむことができる。

性能ブチル
チューブ
軽量ブチル
チューブ
ラテックス
チューブ
TPU
チューブ
耐久性★★★★★★★★★☆★★☆☆☆★★★☆☆
乗り心地★★★★☆★★★★☆★★★★★★★★☆☆
気密性★★★★★★★★★☆★☆☆☆☆★★★☆☆
軽量性★☆☆☆☆★★★☆☆★★★★☆★★★★★
耐パンク性★★★★★★★★★☆★★☆☆☆★★★☆☆
携行性★☆☆☆☆★★★☆☆★★★☆☆★★★★★
価格(安さ)★★★★★★★★★☆★★☆☆☆★★☆☆☆

筆者のおすすめは、上記比較表からもわかるように「軽量ブチルチューブ」だ。特質した性能はないが、逆に弱点もなくバランスが良い。

今回の記事を参考に、自身にとって最高のチューブを見つけ、安心できるロングライドをしよう。そして、万が一のパンクに備えて、間違いのないチューブ交換対応と準備を怠らないようにしよう。

性能・価格のバランスの取れた軽量ブチルチューブの中でも、国産で品質がよい「パナレーサーR’AIR」をまず試してみよう!

チューブ選びは万全だが、タイヤを長期間交換してない、といったことはないだろうか。タイヤの寿命や交換時期は下記で解説しているので、チェックしてみてほしい。

  • この記事を書いた人

ミル

ロードバイク歴10年の週末ソロライダー。 ロングライドが苦手だったが、今はブルベを楽しんでいる。2022年SR取得。 ロングライドに挑戦する人を応援したい。 にほんブログ村

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