- おすすめのテールライトは?
- テールライトの選び方は?
- 充電式と電池式の違いは?
テールライト(=リアライト)は後続車に自分の存在をアピールする、安全にとって重量なアイテムだ。
しかし、テールライト製品って「どんな性能が必要?」「おすすめのテールライトはどれ?」と、購入に迷う人も多いのではないだろうか。
そこで今回の記事では、テールライトを購入するにあたって選び方とおすすめテールライトを紹介する。
この記事を参考にして、自分のライドに合ったテールライトを見つけてもらえれば幸いだ。
この記事でわかること
- テールライトの選び方とスペックの見方
- バッテリー種類別のおすすめテールライト(充電式、乾電池式)
- おすすめのヘルメットライト
- これを買っておけばOK!最強のテールライト
ロードバイクのテールライトの選び方
テールライトを選ぶにあたって、スペックの見方を説明する。
ライトのスペック項目
- ルーメン
- 点灯モード
- ランタイム
- 照射角度
- バッテリー種類
- 防水規格
- 重量
- 取り付け位置
- その他(自動点灯、ブレーキ検出)
「ルーメン」
「ルーメン(㏐)」は光束(こうそく)ともいい、ライトの明るさの単位だ。
テールライトでは明るさは、10~30lmの製品が多く、それ以上の明るさの製品を選びたい。
なお、光色は道路交通法上、赤色である必要があるので、白色や青色などは使用できない。
明るさよりも見えやすさ
テールライトはフロントライトと違って、明るさも大切だが、「視認性」を基準に製品を選びたい。
「視認性」とは、ライトの光源の数量や、ライト本体の大きさだ。
光源の数量とはLEDがいくつ搭載されているかで、後続車が遠くからでも視認できるような製品がよい。
「点灯モード」
「点灯モード」とは、点灯や点滅をいう。
点灯モードは製品によって異なるが、ほとんどの製品は点灯、点滅モードを選べるようになっている。
点灯モードでランタイムも変わる
点灯モードによって、「ランタイム=駆動時間」も変わる。
そのライドで必要なランタイムを確保する必要がある。
なぜなら、ライド途中でバッテリーが切れてしまっては困るからだ。
点灯・点滅の主な使い分けとしては、以下のとおり。
点灯モード | 主な用途 |
点灯 | 常時ライトを点灯するモード。 暗い環境下(夕方~夜間~明け方、トンネル内)で、必須。 ※道路交通法上、夜間の点灯が必須。赤色リフレクターがあれば、点滅も可。 |
点滅 | 一定間隔で点滅するモード。 主に太陽光のある日中に、後続車へ自分の存在を知らせるため補助灯として使う。 ランタイムも長くなる。 |
「ランタイム」
「ランタイム」とは、駆動時間のことをいう。
ライド時間以上のランタイムをもつ製品を選びたい。
特にナイトライドをする場合は、途中でバッテリーが切れることのないよう十分なランタイムをも製品が必要。(夜間に電池がなくなれば、身動きが取れなくなってしまう。)
充電式はランタイムが短く、電池式はランタイムが長い傾向がある。
最長ランタイムとは?
「点灯モード」によって、ランタイムは変わるので最長ランタイムだけでライトを選ぶのは避けよう。
なぜなら、最長ランタイムはほとんどの製品の場合、点滅モードで使用した場合で、点灯モードではランタイムは短くなるからだ。
「バッテリーの種類」
「バッテリーの種類」は、充電式や電池式など現在主流なものは以下の種類がある。
バッテリーの種類 | メリット | デメリット | ライドの種類 |
充電式 | ランニングコストがかからない | ランタイムが短い バッテリーが切れると充電しなければ、再駆動できない | 日中のライド 通勤通学もOK |
電池式 | ロングランタイム 電池交換すれば再駆動可能 入手性(コンビニで電池購入可) | ランニングコストがかかる | オーバーナイト走行 |
バッテリーの種類によって、ランタイムが大きく変わるため、ライドの種類によって必然的に充電式か電池式かが決まる。
ナイトライドでは電池式一択と考えてよい。充電式では一晩持つ製品はほとんどないからだ。
「防水規格」
「防水規格」は、ライト本体の防水性を表す規格のことで、雨天走行時に注目したい項目だ。
雨天時に走らないと決めている人は、あまり気にしなくてよい。
しかし、長距離ライドをする人は、予報外れの降雨にも対応できる製品を選んでおけば安心だ。
防水規格は、「IPX4」といったようにIPXのあとに記載されている数字で防水性能の高さが分類される。
参考に、防水規格の程度は以下の通り。
防水規格 | 防水性能 |
IPX0 | 無保護 |
IPX1 | 真上から落下する水滴から保護 |
IPX2 | 角度15度傾けたとき真上から落下する水滴から保護 |
IPX3 | 角度60度以内からの水しぶきを保護 |
IPX4 | あらゆる方向の水しぶきを保護 |
IPX5 | あらゆる方向からの直接噴流を保護 |
IPX6 | あらゆる方向からの強い直接噴流を保護 |
IPX7 | 水深1mで30分以内の水没から保護 |
IPX8 | 水没から保護 |
「重量」
「重量」は、ライトの重さだ。
ロードバイクにとって重要なスペックのひとつだ。
少しでも軽い製品を選びたい人は、ランタイムが十分な製品の中から軽量なものを選ぶと良い。
「取り付け位置」
「取り付け位置」とは、ロードバイクのどこにライトを取り付け出来るかだ。
主に以下の取り付け位置がある。
取り付け位置 | 説明 |
シートポスト | もっとも一般的な取り付け位置。 シートポストがエアロ形状の場合、取り付けできない製品もあるので注意。 |
シートステイ | 取り付け位置の中で、一番地面に近く、バイクの重心を下げられる。 よって、一番走行性に影響がでない。 |
サドルレール | 重心は高くなるが、見た目は一番スマート。 レールによっては取り付けできない可能性がある。 |
バッグ(サドルバッグなど) | サドルバッグ等にクリップで取り付け。 ブルベでは、リアライトとしてカウントされない場合があるので注意。 |
ヘルメット後方 | ナイトライドでは、できるだけ装着したい。 ヘルメットが重くなるので、できるだけ軽い製品を。 |
その他(自動点灯、ブレーキ検出)
その他のスペックを紹介する。
特に日中ライドで、トンネル通過時のテールライトON/OFFの煩わしさが解消される「自動点灯」機能を持つ製品は便利だ
機能 | 説明 |
自動点灯 | 明るさセンサーが内蔵されていて、暗くなると自動で点灯してくれる。 日中のトンネル走行時や、通勤通学で便利。 |
ブレーキ検出 | 加速度センサーにより、減速を検出するとより明るく点灯し、後続車にアピールする。 街中や、集団走行向け。 |
おすすめテールライト|バッテリー種類別に紹介
では、バッテリーの種類別におすすめライトを紹介しよう。
- 充電式:電池交換によるランニングコストがなく、手軽なUSB充電したい方向け
- 電池式:ナイトライドなどロングランタイムな製品が必要な方向け
- ヘルメット用:首が痛くならないようコンパクト、軽量性を重視。
おすすめテールライト/充電式
「充電式」は電池交換が不要でランニングコストに優れているが、ランタイムは短めなのが特徴。
OLIGHT SEEMEE30
コンパクトで軽量なOLIGHTの テールライト。
わずが24gの軽量性、防水性はIPX6で十分。形も細長いため、シートポストやシートステイにスマートに取り付けられる。
また、光センサーを内蔵していて、自動的に点灯モードDAY/NIGHTを変更してくれる。
- 明るさ:最大30ルーメン
- 点灯モード:8種類
- ランタイム:最長40時間
- バッテリー種類:充電式
- 防水規格:IPX6
- 重量:24g
- 取り付け位置:シートポスト、シートステイ
CatEye Rapid MINI
CatEyeのコンパクトテールライト。
縦長なので、シートポストやシートステイにぴったり。
CatEye製品は別売りのブラケットが充実していて、画板取り付けできるクリップやサドルレール取り付け用ブラケットも販売されている。
- 明るさ:最大25ルーメン
- 点灯モード:4種類
- ランタイム:最長30時間
- バッテリー種類:充電式
- 防水規格:IPX4
- 重量:21.4g
- 取り付け方法:シートポスト(オプションでカバンやサドルに取り付け可能)
LAOPAO Q5
サドルレールに取り付け可能な、コンパクトなテールライト。
やや重い点が気になる。
ブレーキ点灯、暗所での自動点灯機能を持っていて優秀。
- 明るさ:不明(メーカー公表なし)
- 点灯モード:4種類
- ランタイム:最長6時間
- バッテリー種類:充電式(マイクロUSB)
- 防水規格:IPX5
- 重量:55g
- 取り付け位置:サドルレール、シートポスト
おすすめテールライト/電池式
「電池式」は、ロングランタイムなので、オーバーナイトの走行(ブルベなど)におすすめ。
CatEye OMNI5
CatEyeの電池式テールライト。
手ごろな価格と、360度配光という視認性の良さ、十分なランタイムと愛用ユーザーも多い。
電池交換時は本体を開くのだが、走行時の振動によってこのカバーが外れてしまうことがあるようで、念のため輪ゴムで止めておくと良い。
私も主にブルベで使用しているが、安くコスパ的にもオススメ。
安くてロングランタイムのテールライトを探している人はこれがおすすめ。
- 明るさ:不明
- 点灯モード:4種類
- ランタイム:最長120時間
- バッテリー種類:電池式
- 防水規格:IPX4
- 重量:41.8g
- 取り付け位置:シートポスト、シートステイ
CatEye TIGHT
まさにブルベ向けの防水、ロングランタイムのテールライト。
OMNI5を改良したような性能で、振動にも強い構造となっている。
見た目はともかく、信頼できるテールライトが欲しい場合はこれがオススメ。私もブルベで愛用している。
- 明るさ:不明
- 点灯モード:3種類
- ランタイム:最長180時間
- バッテリー種類:電池式
- 防水規格:IPX7
- 重量:49g
- 取り付け位置:シートポスト、シートステイ
おすすめテールライト/ヘルメット用
ヘルメット用は小型、軽量なものを選ぼう。
CatEye WEARABLE mini
ヘルメットライトにぴったりなCatEyeのミニライト。
わずか12gと超軽量なので、ヘルメットに着けても重みをほとんど感じない。
多目的に使用できるので、通勤通学の際にカバンに着けておいてもいいし、ひとつ持っておいて損はない。
充電式のタイプもあるのでお好みでどうぞ。
- 明るさ:不明
- 点灯モード:3種類
- ランタイム:最長550時間
- バッテリー種類:電池式
- 防水規格:R2(JIS規格)
- 重量:12g
- 取り付け位置:カバンやヘルメット、自転車にも取り付け可能
Unico Bikeguy トライスター充電式
重量17gの軽量性に加え、強烈な明るさを持つ、三角形のテールライト。
ベルクロで取り付けなので、取り付け位置を選ばない。
また、クリップもついているのでバッグにも取り付け可能。
- 明るさ:不明
- 点灯モード:4種類
- ランタイム:最長30時間
- バッテリー種類:充電式
- 防水規格:IPX4
- 重量:17g
- 取り付け位置:ヘルメット、シートポスト、サドルバッグ他
1本選ぶなら、迷ったらコレ!
これまでいろいろなテールライトを紹介したが、結局どれを選べばいいのか分からない、といった方にこれを選んでおけばOKな1本を紹介しよう。
「CatEye TIGHT」
ランタイム、視認性、防水性、振動耐性などすべてにおいて優れた1本。
これだけあれば、ナイトランも対応できるし、取外しもワンタッチなので通勤通学にも使いやすい。
まとめ:テールライトの選び方とおすすめ製品
今回はテールライトの選び方と、おすすめの製品を紹介した。
ライトのスペック項目
- ルーメン・・・明るさの単位。視認性も重視したい。
- 点灯モード・・・点灯、点滅など。ランタイムにも影響。
- ランタイム・・・駆動時間。最大ランタイムだけで選んではダメ。
- バッテリー種類・・・充電式は手軽さ、電池式はロングランタイム。
- 防水規格・・・IPX+数字で表される防水性能。雨天時の走行に。
- 重量・・・軽さは正義。特にヘルメットライトは軽いものを選びたい。
- 取り付け方法・・・製品により異なるので注意。
- その他機能・・・自動点灯やブレーキ検出点灯がある。
おすすめライトはバッテリー種類別に紹介した。
おすすめライト/充電式
おすすめライト/電池式
おすすめライト/ヘルメット用
また、1本だけ選ぶとしたら、この製品をおすすめしたい!
「CatEye TIGHT」
ランタイム、視認性、防水性、振動耐性などすべてにおいて優れた1本。
これだけあれば、ナイトランも対応できるし、取外しもワンタッチなので通勤通学にも使いやすい。
以上、テールライトを選ぶ参考にしてもらえれば幸いだ。
ロングライドの走り方のコツや、距離別の装備例はこちらの記事にまとめているので参考に!